三ツ島さんはスキが言えない
」のレビュー

三ツ島さんはスキが言えない

橘えいこ

かなり苦手・・・

ネタバレ
2022年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ いきなり全否定するようで申し訳ないのですが、三ツ島さんを怖いと感じてしまった。
多分、作者としては「不器用で可哀そうな女性」がカウンセラーと出会い少しづつ素直さを取り戻し恋愛出来るようになるという物語を描きたいのだとは思う。だが、この女性は素直すぎて暴走したというより相手を思いやる心がないように見える。利己的愛情が否定されると急に拒絶的な態度を取るようになるのもただの自己防衛反応。つまり自意識が極端にプラスになっているかマイナスになっているかだけで、そこに相手を思いやる心情は入る余地がない。そして結局、最後まで彼女の本質が変化したように見えないまま終わってしまった。そもそもカウンセラーの職業倫理はどこにいってしまったのだろう。自分はこの作者の描く女性(他作品含めて)にまったく好感が持てたことがない。
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