このレビューはネタバレを含みます▼
僕は昨年の初夏に「秘密の授業」でコミックシーモアデビューしてから間もなく「東海道新幹線殺人事件」と言う推理小説の存在を知り、同時にこの「東海道本線殺人事件」と言う推理小説の存在も知りました。この推理小説、年号が「昭和」から「平成」に変わろうとしていた頃に執筆されたんですね。当時は「国鉄の民営化」や「消費税開始」や「ソ連崩壊」などと世の中が大きく動いた時期でしたね。主人公の「可能キリコ」と言う女の子の兄の「可能克郎」が二度も、それも「東海道本線」絡みで「殺された」と言う誤報の対象になってしまうと言う破天荒なプロローグでしたね。この推理小説の殺人犯の「服部昇」、とんでもない男ですね。「二宮稲枝」と言う女性を我が物にしたいがために「学習塾講師」と言う職業を巧みに悪用して彼女と同棲していました「石山共和」を含めて何の罪もない人間を二人も殺しましたから。この推理小説にも登場していますが、岐阜県の大垣市に「東海道本線」と言う短いローカル線が走っていますね。このローカル線がダイイングメッセージに使用されたのも大変面白かったです。