60億分のふたり
」のレビュー

60億分のふたり

でん蔵

怖い

ネタバレ
2022年12月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 某BLレビューサイトの2022年下半期闇BLランキングの記事で2位になっていたので気になり購読。
元々、でん蔵先生の迫力あるエチエチシーンが好きだったので期待していましたが、今作はからみシーンはあるもののページ数もごくわずかでした。残念。
帯にも、新境地への挑戦作と書かれているし、新しい挑戦をされた作品なんだなと感じました。
読んだ印象としては、本当に『闇』という感じ。攻めの執着がとにかく凄い。受けはもう攻めの愛なのか執着なのかわからない檻の中で飼われるしか無くなっているのが怖かったです。

イジメの加害者・織田×いじめられっ子・香藤。
自 殺に失敗した香藤は他人の心の中の中が聞こえるように。
織田に偶然ぶつかったらときに、その不思議な力で織田がトラックに轢かれてしまう。
織田は病院で起きたら香藤のように他人の心の声が聞こえるようになり、唯一香藤の心の声だけ聞こえないことから、織田は香藤に執着するように。
織田の執着愛に流されるまま、香藤は織田なしでは生活できない精神状態になっていくストーリーです。
織田が、過去に香藤をいじめていた人達をおそうじするくらいに香藤に執着するのが凄く怖かったです。
それまで何にも執着するような男じゃなかったのに、香藤にそこまで…?と思ってしまい…。
不思議な力のことも、よくわからないままだったのでただただ「怖い」の感情が大きくなりました。
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