皇帝と女騎士
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皇帝と女騎士

Team IYAK (winter・heyum)/G.M

チラ読みだけのつもりが止まらない(笑)

ネタバレ
2022年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めは妹だけを大切にする両親と性悪な妹にいじめられ捨てられる主人公ポリアナの復讐もの?ザマァ系?と思ったら全然違ってました。
家族に捨てられ生き残るために男尊女卑の強い軍で長い戦争に参加し、不遇の中でポリアナのひたむきな強さや戦局の先読みの才能などが描かれ、そこからポリアナの国とは別の国の王になったルクソスが大陸統一を目指し進軍し、敗戦国の捕虜として捕まったポリアナと出会い(初め処刑を命じる)、ポリアナの才能に気づき自身の騎士にして皇帝となるまでの道のり、その中で築き上げていくポリアナと皇帝の絆や隊全体の人間関係など見どころたくさんでとても面白い。
ポリアナが女々しくなく、むしろ男らしい上、子供っぽくもあり直情型な部分も読んでるうちに可愛く見えてくる。また、大陸制覇後に皇帝がポリアナに惚れていることを自覚してからの公私の狭間で揺れる様も面白い。
シリアス過ぎずコミカル過ぎず、甘過ぎずで淡々と進む感じがいい。
大陸制覇までの間は主君と臣下の絆要素が強い。しかもその後も皇帝とポリアナがラブラブ〜と進むのではなく皇帝として国のために自身の後継を産む3人の皇妃をむかえたり、皇女が生まれたり、、、あれれ?このまま2人は結ばれないの?てか、ポリアナは皇帝への忠誠心強過ぎで全然恋愛とかなさそうだし、と思ったら冴えない男と結婚しようとしてるし〜???と読み手の期待をいい意味で裏切る展開が続くので先が気になって仕方ない。そんな作品です。
現時点(別サイトの話売り)で、皇帝がとうとう⁉︎てか事故的な?ポリアナの忠誠心強すぎる(笑)とか、さらにご懐妊⁉︎とかがあり、、、な、本当に先が気になって仕方ない展開となってます。
改めて一気に読み返したいタイプなので早く話売りで公開されてるところまで単行本も追いついて欲しい。
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