雨女
」のレビュー

雨女

泡坂妻夫

イメージとは裏腹に

ネタバレ
2022年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 向津自身が事件を知る前から度々見かけて印象に残っていた人が、まさかその事件の鍵を握っていたという展開には驚きました。雨の日にだけ見かけるところからどこかジメジメしたイメージすら連想させる「雨女」ですが、この作品では被害者の妻として生きつつ、そして裏に隠していたと思われる別の顔を持ち合わせており、決して単純な心理ではなかったということを思わされます。ミステリー系小説としては十分に読みごたえがあると思いました。
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