このレビューはネタバレを含みます▼
人を拐う狼を退治しに山に向かった修道士のシリルが出会ったのは一人ぼっちで暮らしている人狼のグレアム。どこか子供っぽく優しいグレアムと暮らしているうちにシリルはスケープゴートのように狼退治の役をさせられた自分に似た寂しさをグレアムに感じて離れがたくなっていきます。
前半は事件もので、後半はその後の2人が書かれています。
グレアムが純真でうるっときました。グレアムと友達になったオリバーも気になる存在でした。他の人狼にも会いたいので続編があればいいなって思います。
2022年7月 総295ページ 挿絵あり