このレビューはネタバレを含みます▼
ただお互いに愛し合う事がどれほど尊いことであるかを感じる作品です。気軽に甘々ラブな話が好きな人には向かないかもしれません。1巻2巻のどこまでもピュアで心優しい礼の不遇に泣けますが、エドの苦しみや葛藤がだんだん分かってようやく結ばれます。そこからのエドは人が変わったかのように礼を可愛がりますが、そこからもさまざまな問題にぶつかり、その先の答えを見つけながら愛を深めていきます。4巻と6巻の主人公の桂人は、つらい家庭環境にありながらも心優しく芯の強いキャラで、周りを次々と良い方向に導く力を持っています。スタンもまた、つらい家庭環境のせいで幸せになる事を諦めてしまってなかなか桂人とくっつきません。全巻通して身分差やトラウマなどの障害に苦しみながら、いつ報われるのかとヤキモキさせられますが、その分、最終的に幸せな2人を読むときは胸が締め付けらるほど、トキメキがすごい作品でした。