名前も呼ばないあのひとと【単行本版】
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名前も呼ばないあのひとと【単行本版】

山本巳未

犯罪

ネタバレ
2022年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の数巻は面白かったけど、途中からしんどくなりすぎて吐きそうな展開だった。そうたとかなこのカップルがくっついて、えいじといくみはくっつかないにしても、それぞれの道で幸せに生きる、みたいな展開を想像して読んでましたが、途中から急カーブ展開すぎて、気持ち悪くなってしまった。いくみを悪者にしないで欲しかった。いくみのしたことは完全な犯罪だと思うし、(そうたがそれを暴力と認識していて良かった)、その後の当事者間の謝罪や罪の償い、そうたカップル間でのきちんとした話し合いがなく、全体を把握しているのはえいじだけ(ちゃんとかなこに情報共有してやったのか?💢)、話し合いの無いままいきなり数年経ち、数年後にもいくみに反省や後悔の感情は見えずさらっと触れて終わり、本当にモヤついたし嫌だった。そうたが「逃げてごめん」て、いやいや君は被害者だし、「地獄でも一緒にいたい」て、いやいやその前に何が起きて何がしんどかったのかきちんと話し合ったんか?とモヤモヤした。君らが謝ることは何もないんよ、、、きちんとカウンセリング受けて心の健康保ってくれそうた、、、君は悪くない。最後もんんん?という感じだった。いくみが心からえいじを選ぶとは思えない(「自分を見てくれる」「自分の名前を読んでくれる」側にいる存在だったのに、最初の相手に選ばなかったね)。やったことは犯罪だけど、それとは別として母親や初体験、結婚相手など一人だけ不憫すぎた(環境のせいで最初から性格ねじ曲がってたなら悪者ムーブも理解できるけど、そこまで急な悪女ムーブ理解出来ず。そうたが初恋の相手設定も急すぎたし、そんなに思い入れあるなら、なんで大学時代に彼氏が普通にいたり(←それはまだいいとしても)7年も不倫して、その相手と結婚できるかも!と思い喜んだ?設定後付けご都合主義)絵もきれいでおしゃれ、名前のトリックも面白かったけど、最後には若者版昼ドラを見ているようで、心を入れて読むのはしんどいので、傍観してる感じで読みました。最初は面白かったのに、なんで昼ドラ展開にしてしまったんや、、、普段レビュー書かないけどここまで書けるということは、引き込まれたことは間違いないのだけど、読後感は良くなくモヤモヤし、最終的な印象として犯罪が強く残った。
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