断罪された悪役令嬢は続編の悪役令嬢に生まれ変わる
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断罪された悪役令嬢は続編の悪役令嬢に生まれ変わる

白砂/麻希くるみ/保志あかり

【追記・最終巻】急ぎ過ぎてわやや。

ネタバレ
2022年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 例によって、例の如く。
現世から乙女ゲームに転生した主人公は、この世界に何人かのヒロインと何人もの攻略対象と悪役令嬢が存在する事に気付く。ヒロインが転生者でもれなく色気狂いなので、この世界を生き抜くには知恵と準備が必須なのだ。
転生前に非業の死を二度も遂げたアリステアは無事に回避出来るのか?隣国の謂れなき悪役令嬢とされるレビィは救かるのか?アホ王子は断罪されるのか?スッキリしたザマァを期待します。あんまり辛い事が続きませんように!
【追記】3巻目でひとまず1個目の断罪は収束。言われなき罪で断罪されたアリステアは、処刑を回避し、安全の為に国外へ。この世界をゲームだと舐めていた転生者のヒロインはザマァされ、アリステアに冤罪をかけた王子もザマァされる。ここからは、国外へ出たアリステアの冒険と、誠実なのに断罪を回避出来なかった婚約者・サリオンとの再会、といった展開になるんだろう。【最終巻】えええ?まさかの最終巻でいきなりブッこまれて来た、神子姫輪廻と取り替え子設定。それ要る〜?ってな話ですよ!この世界に沢山居た筈の悪役令嬢設定どうなった?滅びと再生を誘う邪神教的な元ヒロインと現状維持派(言わば保守派?)の神子姫との連綿と続く闘い。アリステアは隣国の取り替えられた王女であり、神子姫の生まれ変わりでもあった。後半、アリステアの護衛に就いてくれていたアスラが実は友人のレヴィの執事イリヤの生き別れの妹だったり。彼女の言葉を借りると「ああもぅややこしくなってきたわね!」なのである。国王と王太子、2世代に渡って、尊い(かも知れない)神子姫の生まれ変わりであるセレスティーネと隣国の王族でやはり神子姫の生まれ変わりのアリステアを断罪し虐げた罪。王はセレスティーネとの優しい思い出の中で己を反省しながら逝く。さて。最終巻でも解決しなかった事の方が多い。取り替え子で半分平民で性格の悪い皇女、その後どうなる?各地で頻発していた筈の悪役令嬢断罪事件は、レヴィとアリステアの学園だけ?その因果関係は?物語後半で神子姫の形見の指輪を持つ傭兵、レオンの正体は?最初ワクワク後、駆け足の上尻つぼみ。急に風呂敷き広げ過ぎ。最初の設定をきちんと深掘りして欲しかったな。ずっと好きで星5でしたが、最終巻は疑問です。
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