助教授の初恋ケーススタディ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
」のレビュー

助教授の初恋ケーススタディ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

暮田マキネ

何なんだよこの34歳…っっby朝陽 笑

ネタバレ
2022年12月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「つむぎくんのさきっぽ」のドラマCDが発売されましたね(≧∀≦)このタイミングで暮田マキネ先生の過去作を購入しました。

こちらは「僕の可愛い酔っぱらい」と地続きになっていますが、ほとんど関わりはありませんので、未読でも大丈夫です。主人公朝陽は恋人に振られ、実家の店を手伝っているところに大学助教授の由鶴と出会い、世話の焼ける天然っぷりにどんどん沼に落ちていきます笑。あれはね〜…落ちますよね。ズルいくらいかわいすぎる!しっかり者で恋人の世話を焼きたい・甘やかしたいタイプの朝陽はドンピシャでしょう。元彼への気持ちなんてすぐにどっかいった模様。由鶴も、他の人はダメなのに、朝陽にだけああなっちゃうのがヤバい…。言葉では到底言い表せないのでぜひ読んでその可愛さを堪能していただきたい!

ストーリーとしてはモダモダはあるものの、重くなりすぎず、でもしっかり爪痕を残す感じがさすがでした。惜しかったのは、ページ数の関係からか全て入りきらなかったところでしょうか。例えば日置との関係性。あれだけ憎愛を向けられるならば、今までの経緯やエピソードが必要だったかなと。日置が謎の人で、ちょっとどう捉えて良いのかわからず終わった印象です。また巴のその後が描かれていなかったので、彼女が登場した必然性が欲しかったところ。さらに、元彼筧の未練とは違った名残惜しさがあったというのはわかるけど、ちょっとそこらへんの心情が読者に共感できるよう描いて欲しかったかな…。じゃないとせっかく2人が良い雰囲気だったのに、筧が邪魔者に感じてしまいました。余計なことせんといてって笑(^_^;)思い切って上下巻にするか、もしくは登場人物を少なくするかで、もっと綺麗におさまったかなと思いました。

やっぱり暮田マキネ先生の作品、大好きなんですよね!絵は華美ではないのに、読者を惹きつけるストーリーにいつも惚れ惚れします。エロも美しく、かざらない言葉で求め合う2人がお互いを好きな気持ちに溢れていて…それだけで涙出るくらい幸せな気持ちになりました。描き下ろしは4コマ漫画7ページ。とても面白かったです!
深く考えず、雰囲気に浸りながら読むのがオススメ!
いいねしたユーザ17人
レビューをシェアしよう!