このレビューはネタバレを含みます▼
●本文1話33P、2話32P。1〜2話で続きものというわけではなくて、2話が1話を補完する形になっていて、2話を読んでから1話を読むとすごく奥行きが出ます。(2話の後半は時系列的に1話の続きになってます。)そんなにページ数多くないのに、ものすごい満足感でした!
●タイトル『兄の男』と1話前半でミスリードされて、あらあら?勝也もひろきもそれでいいの??と思っちゃうわけですが、後半で種明かし、2巻でさらなる種明かし、って感じです。
●(ネタバレ書きます)ひろきが「弟?」と勝也の属性に引っかかったこと、いきなり襲ってきたこと、厳しい両親のいる家に居たくないこと、勝也の「ひろきが男だということは壁でもなんでもない」というセリフ、などなど、全部2話で回収してくれる。ああ、そういうことなんだ…と分かる。なのでその後1話を読み返すと、全然違う話に見えてしまうほど!
●ひろきが勝也をだんだん好きになる過程は直接描かれてはいないのですが、「勝也のここが好き!」というのは2話でしっかり語ってくれてるので、不足感はありません。そのうえ、ひろきが心に秘めてることまで、まるで読み取ったかのように勝也がすくい上げてるのが良いです。
●勝也の兄・将也とひろきの妹・ともみも良いキャラでした。満足です!