ハチミツとクローバー
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ハチミツとクローバー

羽海野チカ

天才を描こうとした作品

2022年12月28日
個性豊かな学生が集まる美大を舞台に描く青春群像劇。作者は主人公に天賦の才を与え、彼女を中心に起こる悲喜交々を描いた。妬み、嫉み、友情、恋愛、葛藤、表現者達の胸の内は面を繕いつつも粘り気を生む。漫画家に成りたくて研鑽を積んでいた羽海野先生のデビュー作、どこかでシンクロしたのかも知れない。だから、面白いのかも知れない。この作品の影響力は、この20年とても顕著に思える。作品が作品を生み、また作品となる、美大漫画の元祖だと思っています。
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