崖っぷちの女神 ~借家暮らしのアフロディーテ~
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崖っぷちの女神 ~借家暮らしのアフロディーテ~

田中ててて

心理描写が細かい。

2012年8月6日
んっ?これってもしかして…。😑💡

前作こと、飲んだくれのバッカンテの主人公・歩とお相手の本多部長がこの作品のとあるシーンに登場します。
前作を確認したらそのシーンに今回の主人公・菜々子が確かにいました。
前作ではただのモブだった菜々子がまさかの主人公とは。

前作と同じく今回でも女主人公の心理描写は非常にしっかりしている。
崖っぷちシリーズはそこが一番評価出来る所だと思います。
オヤジズム作品は一部を除いて基本的に女性主人公=視点で展開されていますが、その中でもこのシリーズの心理描写は上位に入ると思われます。

菜々子のお相手の、謎のオヤジ・白石はドジ天然だけど老若男女問わず愛される最強の癒し系。
最初は彼にツンツンしていた菜々子もある理由から少しずつ心を許していき、最後は理由は関係無く彼の人柄や優しさにほだされていきます。
前作の歩と本多部長に比べると二人の恋愛要素は薄い方だけど、漸く仮面を剥がして素顔になった菜々子と白石のやりとりは癒されますね。

これに関すると菜々子の家族(特に父親)もストーリーにおいて重要なポジション。
前作は恋愛メインでしたが今回は白石や家族とのやりとりを通して逃げていた現実と自分に向き合う人情系といった感じかな?
女主人公が、自分自身や取り巻く環境に悩むという事は共通していますが。

ラブストーリーと言うよりは主人公の成長物語に近いと思いますが、恋愛抜きでも楽しめました。



あのオチにウケたw
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