ザ・シンデレラボーイズ
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ザ・シンデレラボーイズ

安彦晴

どこにでもあるアイデンティティの話

ネタバレ
2023年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ (モテない)個性的なインキャ男子+可愛い男の子が中心の男子校コメディ漫画ですが、最後まで読めばこれは普遍的なアイデンティティの話だと分かります。
インキャ達は悩む必要がないのですよね。彼らには強烈な個性があるから。問題は顔が良い「だけ」の陽キャ達です。
この漫画は漫画らしく登場するインキャ男子達全員癖のあるキャラですが、一方で顔がいいだけの「個性」を与えられている人物達も登場します。表紙の男の娘やクラス半分の陽キャ達ですね。
彼らはインキャ達のような個性を持たない、アイデンティティを見失った者達です。顔が良いと言う個性も周りに顔が良い奴らばかり集まれば埋もれていく。それは苦悩になります。さながら恋愛ゲームの攻略対象が髪型や性格で[補強]されていく異質さ。彼らの変貌が描写された時、これがコメディ漫画でよかったと思いました。
思春期特有の「自分とは何か」を悩む姿が愛おしかったです。一巻で終わってしまうのがとても惜しい。このクラスを全員揃った状態で見てみたかったです。
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