このレビューはネタバレを含みます▼
港町の小さな役所で働くライナスは故あって休職中で、その彼の元を訪れたのは戦で大活躍して英雄になったクライブ。クライブは戦争孤児で7才のときにライナスの家に引き取られ同い年のライナスと共に過ごし、15才で軍人になるために家を出ましたが、人智を超えた力を持つと言われる「獣軍人」になる期間の面倒をみてもらうためにやってきました。
このお話すごくよかったです。ほとんど港町の一軒家とその界隈で完結するので派手さはないですが、落ち着いていて地方の温かさと一緒に閉塞感もあってしみじみとしました。クライブはライナスより世慣れていますが、2人とも真っ直ぐで純真です。後半はせつなくなりました。伊達先生はハズレなしですね。
電子特別版特典の「可愛いとはこういうこと」「唯一の灯り」はこっちが恥ずかしくなるくらいラブラブです~。
2022年4月 総232ページ 挿絵あり