読後もずっと主人公を思ってしまう

人を選ぶ内容であることは間違いありませんが、個人的には大好きでした。
孤独を恐れて互いに依存しあっていく様はもちろんですが、メインキャラクター3人の劣情も人間らしさを強く感じるものとなっていて非常によかったです。
3人の描き分けも素晴らしく、どういう価値観・人生観が背景にあるのか、そしてどのように人格が形成されてきたのかがわかりよい。
終わり方もリアルですね。その感情をずっと抱えていくんだろうなと思いました。3人の幸せを祈ります。

初めましての作者さまでしたが、ぜひ他の作品も購入したいと思えるものでした。
共依存ものやヤンデレ系が好きな方には大変おすすめです。

下巻の最後の最後に。上下巻通してストーリーで見せられてきた「本質」を最後に明文化されてしまう苦しみ。気もちの良い読後感でした。彼らはずっとそこから抜け出せないんだろうな。めっっちゃくちゃよかったです。