消えたママ友
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消えたママ友

野原広子

難しいですね

ネタバレ
2023年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 外から見ても分からないという事でしょうか…

しかし、母一人子一人で息子を結婚させ
息子を盗って行った憎き女(嫁)から息子を取り戻し
孫も盗りあげ、今まさにこの世の春を謳歌しているであろう『マザコン製造機』陰険姑…
こういう話しは、古い大きな家系で育った私は
近所や遠い親族の間で見て来ましたが…
行く末、碌な事になっていませんよ…

昔と違って晩婚化し、孫が生まれる頃にはそれなりに高齢化している祖父母。
孫が小学校低学年くらいまでは気力で孫の世話を甲斐甲斐しくやっても、中学生になる頃には家事や息子の世話をしつつの子育てに体力が追い付かなくなり、高校生になる頃には、むしろ自分が世話して欲しいくらいになると思います。
これが、母親と死別等なら最初から覚悟も違いもう少し長持ちしますが、息子の結婚を自分のエゴで壊すような『我が身かわいい祖母』は、段々離れて行き可愛げのなくなる孫の世話に疲れるのは早いのが一般的です。

息子の妻役・孫の母親役と調子に乗った無理が祟り
加速度的に同年代より早く老け体力の衰え介護が視野に入って来る姑・孫の世話も自分の世話も母親任せで生活力のない息子・三文安で我が儘問題児に育った孫…

嫁という名の、姑より若い女手を
姑のエゴで追い出した家庭の近い将来の地獄絵図が見えるようです。
やむを得ない事情ならともかく、
自分の歳も考えず自らのエゴで息子の協力者・孫の保護者たる嫁の立場を
老いた自分が背負えると高を括らないように。

孫の母親は嫁・息子の妻も嫁です。
縄張り争いでなく
協力する事を覚えないと
現実世界では大変です
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