このレビューはネタバレを含みます▼
最高という言葉しか出ないです。ダメなバンドマンに弱い全人類読んでほしい。攻の星名さんが情けなくてちょっとダメな人の最高峰です!こんな人たらしで才能のあるフロントマン、みんな好きになりますよ!!!しかも悔しいことにスパダリの要素まで…。そんな彼が心動かされる唯一の存在が、キラキラで甲斐性のあるDK瀬戸くん。瀬戸くんにぐいぐい来られてどうする星名。この物語は倫理観ゆるめの大人が未成年に手を出さなくてえらいぞ!という感動の物語です。(不良が猫を助けてあいつは案外いい奴だ、と言われるアレに似てる)心理描写が切なくて瀬戸くんと同じくらい泣きました。良い意味で星名さんのほぼ全ての行動がアウトなのですが、最もダメだと思ったのは不審者ムーブ全開の下駄箱の置き手紙!!ゆるっとした爆運で高校の玄関のセキュリティーを突破している。(ヤマセンに解錠をお願いしたのだろうか…。)そんな星名さんも大好きです…!!
この物語のキーマンはバンドのリズム隊で、特に京さんは星名さんの操縦が見事です。バンドの存続と星名さんの才能開花のために、要所要所で星名さんに恋愛をけしかけている。そんな大人の思惑に巻き込まれるピュアな瀬戸くんですが、彼もしっかり星名さんを手に入れるために恋の駆け引きを頑張ってるんですよね…。もしかしたら京さんが瀬戸くんに渡した紅白のチケットも、新曲の起爆剤にするため…?京さんのand moreへの愛と星名さんの才能を信じているところも良かったです。豊さんのキャラも最高。願わくば京さんのスピンオフも読んでみたいですが、もちろん一番は続刊希望です…!瀬戸くんの大学と社会人時代と、バンドがどうなったのかすごく知りたいです。夏野先生、本当にこんな素敵な2人とバンドをこの世に生み出してくださってありがとうございました!