真綿の檻
」のレビュー

真綿の檻

尾崎衣良

1巻同時収録作品も面白かった

ネタバレ
2023年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作を無料のときに読んで面白かったので、読み返したくなり単行本を購入しました。

よくあるダメ夫漫画かと思いきや、めちゃくちゃ優しくて思いやりのある夫じゃないか!
ここまでじゃなくとも、弟のいる長女にとってはわりと身に覚えがあるのでは。
弟は溺愛され将来を期待されていたけど、放ったらかしにされ母の便利な助手のように扱われてきた姉の方が出来がよく自立しているのもよくある話。
(そして有事の際、親は頼りない息子よりも、自立した娘のほうに当たり前に頼ろうとする…)
うちもそんな姉弟でしたが、親から溺愛されていた弟は親の期待を裏切る結果になったのちに「姉は親に干渉されず何でも自分で好きにやっていて羨ましかった」と不満を言っていたので、やはりそれぞれの視点で異なった感じ方があるのでしょう。


1巻に収録されていた「ハッピーエンドの裏事情」も、それぞれの視点で全く違う印象の話になるのが面白くおすすめ。
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