いつくしむ、さを鹿の声【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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いつくしむ、さを鹿の声【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

春之

みやび……

ネタバレ
2023年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画を読んでいると頭の中ではサッカー選手になれたりバレーボール選手になれたり自転車競技者になれたりしますが、今作を読んで剣道部員にもなることが出来ました笑
剣道全く知らない私でもすごくよく分かる描写で物語に入り込みやすくてとても良かったです。

高校時代の同級生との8年越しの再会物語。

終始一貫して爽やかでキャラクターのモヤモヤした感情や複雑な気持ちはあるものの不思議とウジウジさを感じません。
色んな意味がある好きの中のどの好きなのかお互い告白する時も明確に分かってない、でも1番大事に思ってるっていうのが、好き!俺も!みたいな展開と違って大切に暖めてるんだって想いが伝わって胸熱でした。
なのでハッキリとした展開が好きな方には少しジレジレと感じてしまうかもしれません。

もう一度会いたいってヨウがかけてきた電話のシーン良かったな~文字だけだと冷たい感じで受けたフユの表情からもあまりいい電話ではなかったのかなと思ったら次のページで電話かけたヨウが笑っててフユと一緒にときめきました…
タイトルの「さを鹿」というのは牡鹿に神聖なという意味の接頭語をつけた和歌で使う単語だそう。
鹿の声は恋の歌。さを鹿の声。昔の美しい日本語ですね。
mimosaさんなのでエチはほぼ無しで描き下ろしに少しだけどこれが思いのほか良かった笑
ストーリー的に無くてもいいかなって個人的には思いながら読んだけどあったらあったでやはりいいなと思いました笑

1/23までセール中なのでゆったりとしたお話が好きな方に是非オススメです~。良かった!
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