このレビューはネタバレを含みます▼
竜王が10年間精気を注いで育てた妃は生まれる直前に嵐にさらわれて20年間も行方不明になってしまいます。オイ(不浄の者)と名付けられ奴隷のような生活をさせられていたみすぼらしい男の子は20年ものあいだ「アーシェナ。美しい私のイルカヤンヤ(銀の妃)」と優しく囁かれる夢を見て...。
すごくおもしろかったです。スケールの大きいストーリーでした。ただBL感はあまりありません。お話の流れで男性になっただけで中身は女性?中性?エチの描写もない(竜王と他の女性との間にちょっとあり)のでファンタジー小説として読まれるのがいいかと。いっそのこと最後女体化してもよかったのではと思いました。竜王も女性のイメージで育てていたので。そのあたりが落ち着かないから評価が低いのではないかと思います。竜王と妃を守る三竜の1人、女性のファガビがかっこよかったです。オイがすごく健気でかわいかったです。BL萌えはなかったですが、ファンタジーとしてはよかったと思います。
2021年12月 総405ページ 挿絵あり