ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】
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ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】

セキモリ/クレイン

紙でくれ。

ネタバレ
2023年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最高オブ最高。紙のコミックスを出してくれ頼む。 買うから。「タイトル長いな」とか思いつつ軽い気持ちで読みはじめたらすごく良くてビックリした。ヤンデレとのことですけど、アリスとララの出逢いや二人の師弟時代の生活、そして突然の死別(仮)を経験したらそりゃ石像も舐め倒すわ。性癖おかしくなるわ。アリスは幼少期も30代もいつでも好きなんだけど、12歳くらいの、求婚しちゃう頃がすごく好きです。ララの養子の書類をビリビリに破り捨てて自分で魔術で集めるとことか。子供なのに随分大人びているところが逆に切ないんだよな。背景も心理描写もすごく丁寧ですね。ララを失ってからアリスが「天才」気質に奢っていたこととか、もっとちゃんと魔術を習っていたら、と後悔するとことか、悲しかった。20年後、小生意気な反抗期だった彼がすげー落ち着いた大人に成長していて、領主様にもなって別人みたいなんだけど、ふとした表情がやはりアリステアで、うわー!ってなりました。あとルーおじさまの顔がいい(重要)。この作品は物語の展開こそゆっくりだけど、登場人物の心理の根本や変化をちきんと丁寧に描いてくれるのが魅力だと思うので、過激な濡れ場はなくてもいいんじゃないかな……と思った。とにかく紙で発売してほしい。
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