命と食。農業生産者から仲卸を経る





2023年1月15日
トトロに出てくるトマト! 苺や米などは幾つかのブランドにはある程度耳馴染みがあるが、ここまでの野菜の多様性は初めて意識した。野菜の配達トラック業界、スーパーのバイヤー、野菜価格高の報道偏重の反面下落時の報道が少ないこと、成る程そうだなということや知らなかったことばかり。天候や市況に左右される産業だとの認識はあったつもりだったが、従事者関係者大勢の存在に本当の意味で理解が及んでいた訳ではなかったことを思い知る。ひと昔前から外国人労働者に頼っているのは高齢化と人手不足に起因するとのイメージはあった。しかし、ここまで担い手の人口構成が危機的とは。配達トラックの30代運転手は4年前に既に4%の少なさ、農業をやっている人の平均年齢がほぼ66歳、日本の食と命を支える基盤が危うい。
そんな状況下、そこに働く人達の熱い気持ちや、関係者全てで支え合う姿の美しいこと!
スイカは野菜だとか、海草は野菜の市場に扱われないだとか、あ?へぇ!、という様なニッチな情報含め数多くの目から鱗の知識も散りばめながら、のりたま君、バイヤー谷さん、主人公の元カノは一応は美形。神田明神神輿シーンがいい。キャラ個々の家庭事情、生産者の事情、突然の事態へのチームワーク溢れる連携プレーの爽快感など、ドラマ要素もふんだん。
5巻迄読了、仲卸の難しい立場も感じながら、それでも確かな存在価値があって流通が円滑化している、という不可欠な役どころを描写、新卒でその世界に入った主人公エリーの奮闘ぶりに、私は野菜を見る目が変わった。特に、農業生産と新しい販売経路との相剋のようなやり取りには、軽いばかりの読み物ではないとばかり本作の中には将来への問いかけも。
ただ、エリーのビジュアルはもっと何かグッとひかれる要素が他に欲しい気がするし、多めの着ぐるみ云々のシーンは少しダレが漂っていたように思う。野菜の絵は葉一枚一枚にも存在を主張してる割に、メインキャラのストーリーへの噛み方は第1巻を除き弱まった。
働き通しのエリー達が身体を壊さないで、と願っている。
こんなに大切なテーマ豊かな分野なのに初めて漫画で注目させられていることに、改めて意外感が。特に、今日話題の昆虫食の先駆者、伝統的な「イナゴ」佃煮の場面。「陸の海老」との言葉、「食べてみて」と勧められるだけでは絶対食べる勇気の無かった自分には、もっと早くに欲しかった、食べた人の表現だった。
そんな状況下、そこに働く人達の熱い気持ちや、関係者全てで支え合う姿の美しいこと!
スイカは野菜だとか、海草は野菜の市場に扱われないだとか、あ?へぇ!、という様なニッチな情報含め数多くの目から鱗の知識も散りばめながら、のりたま君、バイヤー谷さん、主人公の元カノは一応は美形。神田明神神輿シーンがいい。キャラ個々の家庭事情、生産者の事情、突然の事態へのチームワーク溢れる連携プレーの爽快感など、ドラマ要素もふんだん。
5巻迄読了、仲卸の難しい立場も感じながら、それでも確かな存在価値があって流通が円滑化している、という不可欠な役どころを描写、新卒でその世界に入った主人公エリーの奮闘ぶりに、私は野菜を見る目が変わった。特に、農業生産と新しい販売経路との相剋のようなやり取りには、軽いばかりの読み物ではないとばかり本作の中には将来への問いかけも。
ただ、エリーのビジュアルはもっと何かグッとひかれる要素が他に欲しい気がするし、多めの着ぐるみ云々のシーンは少しダレが漂っていたように思う。野菜の絵は葉一枚一枚にも存在を主張してる割に、メインキャラのストーリーへの噛み方は第1巻を除き弱まった。
働き通しのエリー達が身体を壊さないで、と願っている。
こんなに大切なテーマ豊かな分野なのに初めて漫画で注目させられていることに、改めて意外感が。特に、今日話題の昆虫食の先駆者、伝統的な「イナゴ」佃煮の場面。「陸の海老」との言葉、「食べてみて」と勧められるだけでは絶対食べる勇気の無かった自分には、もっと早くに欲しかった、食べた人の表現だった。

いいねしたユーザ4人
-
かずくるん さん
(女性/50代) 総レビュー数:4件
-
アヲアラシ さん
(女性/-) 総レビュー数:100件
-
romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
-
まる さん
(女性/-) 総レビュー数:647件