このレビューはネタバレを含みます▼
惹かれたのが力良くんで良かった。力良くんはずっとずーーーっと里見くんの手を取ってあげて!!本当に離しちゃだめだよ!!お願い!!って読み終えてから祈ってしまいましたよ。
ようやく里見くんの暗く冷めきった心にも光が射し込んで、目に力が宿ってくれて、未来を見られるようになって…こっちにまで陽だまりの風が靡いて来てくれた感じがしました。
あげられないものなんて〜の件でぐぐぐっと涙が…愛の伝え方って深いな。思いやりも愛だし、全てをぶつけるのも愛だわ。
里見くんの冷淡な目や計算によってしか関係を築けないのは過去の積み重ねの結果であって、それでも普通を考えて普通であろうとするけど普通になれない壁と辛さがあって。色々手放さざるを得なかった分、人には優しくて臆病なんだな、大切なものを傷付けないための距離が分からないんだなって思うと苦しい…序盤のあのシーンを見られたことに大して関心がないのも、立ち返ってみると、あの里見くんならそうだろうなぁと思ったり。
力良くんの今と未来を見る目が、里見くんの心の重りを溶かして上を見られるようにしてくれたんだなと…うわぁ何を言っても何も伝わらないのがもどかしいし、文才もないし、こう…こうね、言いたいことは山ほどあるんですけどまとまらない。
とにかく読むのを迷ってる方は読んでほしい。そして一緒に心ぽっかぽかしましょ!!