哀しい大河





2012年10月7日
ドイツの音楽学校で思春期を過ごした人々がそれぞれに、世界情勢や予期せぬ幸運と不運に翻弄され生きる長編大河作品です。
大袈裟な感情描写の好みは別にして、話として面白くこれだけ華美で密な絵を一コマ描くにはどれほどの時間と労力を費やしたのだろうか…と感嘆します。作者の池田先生が哲学科専攻だからか時代背景の影響か、随所に思想が根付いた世界観を読み取れ、分かりやすいが故に顛末が気になる伏線も、流し読みしては勿体ない名作、一読の価値ある作品の一つでしょう。
敢えてベルばらを性を伴う愛がメインテーマとするなら、本作品は万物への深遠な愛と生きる苦悩とする、とも言えるかも。大河であると同時に昼メロの要素もふんだんですが、もっと過酷な現実生活を思い起こさせる重さがあります。
だからか、物語が進むに連れ滅入ってきますし、ラストで打ちのめされた後に仄かな希望が活きる…のかなぁ?個人的には全主キャラに救いを!と思います。どれだけ主キャラを打ちのめせば気がすむのかと。この作品を思春期に読んだら、どっか歪みそうな…。まぁそれだけのめり込める力作だからでしょう。
ここまで称賛して☀4なのは、大事なシーンでの誤字や脱字が気になって気になって仕方がないから。読み込み系で言葉につかえると興醒めします。編集の問題かもしれませんが、購入するならキャンペーン時をすすめます。気分的ダメージが多少は小さく済むでしょうから。
大袈裟な感情描写の好みは別にして、話として面白くこれだけ華美で密な絵を一コマ描くにはどれほどの時間と労力を費やしたのだろうか…と感嘆します。作者の池田先生が哲学科専攻だからか時代背景の影響か、随所に思想が根付いた世界観を読み取れ、分かりやすいが故に顛末が気になる伏線も、流し読みしては勿体ない名作、一読の価値ある作品の一つでしょう。
敢えてベルばらを性を伴う愛がメインテーマとするなら、本作品は万物への深遠な愛と生きる苦悩とする、とも言えるかも。大河であると同時に昼メロの要素もふんだんですが、もっと過酷な現実生活を思い起こさせる重さがあります。
だからか、物語が進むに連れ滅入ってきますし、ラストで打ちのめされた後に仄かな希望が活きる…のかなぁ?個人的には全主キャラに救いを!と思います。どれだけ主キャラを打ちのめせば気がすむのかと。この作品を思春期に読んだら、どっか歪みそうな…。まぁそれだけのめり込める力作だからでしょう。
ここまで称賛して☀4なのは、大事なシーンでの誤字や脱字が気になって気になって仕方がないから。読み込み系で言葉につかえると興醒めします。編集の問題かもしれませんが、購入するならキャンペーン時をすすめます。気分的ダメージが多少は小さく済むでしょうから。

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