君がそれを愛と呼んでも
」のレビュー

君がそれを愛と呼んでも

ひびき澪

ここまで心を引っ掻き回されるとは…

ネタバレ
2023年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんなにも心に痛みを感じた漫画はありませんでした。後悔も疑念も救済もすれ違ってしまい全てが過去になってしまってから主人公とヒロイン2人が真実を知り、さらに傷つく。何一つ取り戻すことが出来ない息苦しさ。そしてヒロインは地獄の中で誰がどう見ても絶望と言うであろうものを希望と呼び自分にはそれしかないと縋り付く。選び取られてしまった過去と今。果たしてそれは『可哀想』なのか__彼女が幸せならばいいのか…と被害者面をしていた主人公が本当は何を救いたいのか、どうしたいのか。その気持ちを自覚した時主人公もまた闇に堕ちるのか。本当にやるせない気持ちになるマンガです。最後にはどうなるのか本当に気になる、面白いマンガです。希望を言えば大団円で終わって欲しいものですが…きっとそうはならないんだろうなぁ…2人にとって幸多い未来があることを願っています。
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