悪役令嬢の中の人
」のレビュー

悪役令嬢の中の人

まきぶろ/紫真依

悪役令嬢作品の中でも頭一つぬけている。

ネタバレ
2023年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 文章は、一文一文が長くて読みにくさはある。

しかしそれを差し引いても大満足で何度も読み返しています。

作者の発想力が素晴らしく、
こちらの「おときし」の世界観を作った作者は、神。
ソーシャルゲーム「おときし」の世界観で進んでいきますが、
この世界観自体がよく練られています。最高です。

実際のソーシャルゲームは何人もの人の手を経て完成すると思いますが、
この作者一人だけで、これだけの設定を考えたのが、本当すごい。しかも矛盾を感じなかった。

そこからひねって、チート悪役令嬢が主役の物語にしてるのが、素晴らしいです。
悪役令嬢レミリアがめちゃくちゃかっこよくて、徹底していてファンになりました。
いまだかつてこんなにカッコいい悪役令嬢の物語を読んだことはありません。
読後感も最高です。完結しちゃうのが名残惜しかったです。

マンガの原作になっていますが、
私は断然小説派です。
しかしマンガも1巻分くらいは読んでおくことをおすすめします。
マンガはキャラクターのビジュアルがよくて(少年マンガぽい絵です)、お話の場面を想像できるからです。
私は原作が好きすぎて、マンガも全部買いたいと思っています。

いままで、小説でこんなに読み返す作品はなかったです。
1巻といっても完結しています。番外編も6編収録されています(うち一編は書き下ろしエミが学校に入学する話)。
続編が出るなら是非よみたい。

私は小説は紙ベースで読みたい人間なので、電子版は持っていませんが、こちら限定の読み切りついているようですね。
みなさんにもこちら読んでみて欲しいです。はまると思います。
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