このレビューはネタバレを含みます▼
144ページ挿し絵あり。とある理由から両親のいない天涯孤独な没落令嬢ヒロインと王の側近である侯爵ヒーロー。ヒーローはヒロインの母に自分の両親を奪われた恨みから、ヒロインを愛人として囲うようになるが、徐々に過去の真実が明るみになっていき…という話。婚約者のくだりはいる?と思いましたが、読み返すとヒーローが自分の気持ちに気付くきっかけになったエピであり、そこから過去を知る事にも繋がったので文字通り当て馬として大事な存在でした。真実を知ったヒーローの絶望や後悔、贖罪に苛まれるシーンは最高にキュンでした。性癖抉りまくりです。それを知り、詰り喚くヒロインも生身の人間感が出てて良かったです。有無を言わず許してたら作品のクオリティが下がってました。まさに愛憎劇と呼ぶにふさわしい物語です。あ、挿し絵…何て言うかコレジャナイ感が。特に最後の修道院でのシーンは、ヒロインがフリルのついたドレスを着ていて違和感しかありませんでした。え、修道女だよ?