悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる@COMIC
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悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる@COMIC

/稲井田そう/八美☆わん

惚れっぽい勘違いヤンデレしか登場しません

2023年1月30日
正直、一言で言うと訳が分からない作品です。
なんかもう、どう評価したらいいのか迷います(笑)

登場するキャラ全員思考回路がぶっとんでいて全く理解できないです。
もはや感情移入させる気がないですね。
でも、ヤンデレがコンセプトの漫画なので、ヤンデレって頭おかしい域までいくとこうなんだな、っていうのを再認識させてくれます。
このコンセプトからいくと、決して間違ってないんですよね。だからこの作品を否定はしないです。
むしろ感情移入できなくてよかったな、と。
ヤンデレでも感情移入できる描写がある作品の方が世の中多いと思うんですけど、この作品は登場人物が多いせいか
ヤンデレvsヤンデレエピソード連発で感情移入する暇もないです。
「登場人物全員ヤンデレ!」っていう、どうしようもない作品です。

話の描き方もブツ切りというか、いきなり場面転換して別の人視点の小話が挟まったかと思いきやまた急に本編に戻る、みたいなよく分からない構成なのですが
登場人物に感情移入して読むタイプの話ではないおかげで、慣れるとそこまで気になりません。
むしろその描き方も含めてこの作品の良さな気さえしてきます。不思議と。

感情移入できないってどうなの?と聞かれると、なんともいえません。
それが良いとも悪いとも判断しづらいです。まさに新感覚。
こういう作品も目新しくて良いのではと思います。
ただ、どう言っていいか分からないんですが、個人的には惜しいなぁと思う作品ですね。
感情移入ができなかったり、場面転換がブツ切りだったりする影響で
魅力的なはずのキャラクター達があまり記憶に残らないんですよね。
普通ここまでのイケメン達に執着されるヤンデレ展開って、記憶に残るシーンがあったりとか、萌え要素満載なはずなんですが…。

記憶に残らない原因は、主人公が1番感情移入できない子なせいかもしれません。
登場人物はみんなお約束のように主人公のことを好きになって頭おかしくなるんですが
読者がまず主人公のこと好きだって思えないとそもそも感情移入なんてできないですよね…。
好かれてるのに全く気付かず、ずっと変な勘違いをしててそれを永遠に言ってる姿見ると少し冷めてしまいます。

この作品の終着点が気になるという意味では最後まで読んでしまうと思います。
誰とくっつこうがその人殺されそうな世界観ですよね。
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