このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルのおかげで初っ端から「恋人って誰?誰?」とドキドキして、導入からとてもワクワクしながら読み進められて面白かったです。お話は一巻分でギュッと凝縮されているけど、裏にたくさんの細かな設定がありそう。危うげなのに意地っ張りな主人公がめちゃくちゃモテそうなのが凄く伝わってきました。彼を取り囲む三人も、上司も、引き取ってくれた伯父さんも皆それぞれに魅力的で、一人一人からみた主人公や、彼に対して思うところ、色んなエピソードを、もっともっと読みたいと思いました。主人公が持っている、ストレス?からの頭痛癖、恋人との喧嘩で強い衝撃を受け大きな喪失感を覚え記憶障害に至るような心の形を、精神科医や周囲の人達と共に紐解いて乗り越えていくような、長いストーリーも読んでみたいと思いました。