卑怯者だと笑ってくれ
」のレビュー

卑怯者だと笑ってくれ

みつこ

友情からの恋愛

ネタバレ
2023年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんてゆーか、多幸感。
エッチ要素は低いけど、満足感は高いと思う。
転校生の駆、幼馴染同士の涼と雄大、3人が高3の時にクラスメイトになり、クラスメイトと距離をとってる駆と徐々に距離を縮めていき、3人の中に芽生えるお互いを尊重しながらも、友情と恋愛感情が交差していく。前の高校もゲイである自分のせいでクラスメイトから揶揄われるようになり、逃げるように転校してきた駆。今度は、駆は徐々に雄大に惹かれていくが、雄大は涼のことが好きなんじゃないかというシーンを目撃してしまい、雄大自身も自分でもそう思っているところもあって、駆と雄大はお互い惹かれあっているのに距離が縮まらず。またクラスメイトからゲイではないかと責めたてられてしまい、雄大を守るためにも自分で全てかぶり、雄大から離れることを決める。せっきくの卒業式にも姿も見せず、駆は1人京都の大学へ。しばく経ち、駆の大学へ付き合っていた彼女のとの結婚の報告に涼が訪ねてきて、色々話したことで駆は雄大から逃げずに向き合おうと決意する。きっと、雄大から駆への気持ちをすでに聞いていた涼の優しいと、高校生の時に自分が何もできなかったことへの後悔から、涼が2人の背中を押してきてくれたんだろうなぁと思うところではあるのだけれど…。
個展の開催を把握していた涼が雄大に教えてあげたことで、サプライズで雄大が駆を訪ねてきて、ようやく2人はお互いの気持ちを伝え合い、晴れて両思い。もう少し続きがあってもよかったなぁと思うけど、駆のお母さんの優しさも、雄大涼駆3人のそれぞれの優しいも、本当に素晴らしく、ほっこりできる作品。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!