このレビューはネタバレを含みます▼
中学時代、自分のアオハル(予定妄想)を、奪っていった憎い同級生に、性的リベンジをするつもりが、やり返されちゃう話。小説家の沢木は、中学の頃好きになった女子をことごとく真嶋に取られ、それがトラウマで23歳の今もDT。怖めの真嶋とは友達ではないけれど、隣の席でいつも教科書を見せていたりしてました。その真嶋が、お金に困りゲイのデリ◯ルをしていると知り、真嶋を買い、拗らせた性癖を真嶋で実践し、メロメロにしてやろう…とするんですが。まぁ、どう見ても受けの沢木と攻めの真嶋。経験値0の沢木が勝てる訳もなく、いつもなんだかんだと気持ち良くさせられる方に。真嶋の気持ちは、割と初めから分かります。真嶋に転がされて行く沢木も。ただ、真嶋がお金が欲しくて風俗を始めた理由、それに関わる同棲中の彼女、でも付き合ってないが、なかなか謎で。その理由がわかると、胸がチクっと、ほろっとするのです。沢木が明るくチョロく性的知識だけ膨らんでて、全体的にオモロ楽しく進むのですが、真嶋の背景はなかなかのハードモード。それでも、読後はスッキリ爽やかです。やっぱり、沢木のキャラが良いのかな。予定・理想・妄想が、ことごとく現実にやられちゃう。だよね〜な、沢木が期待を裏切らない。しかも、いい奴とビミョーな奴を、行ったり来たりする。面白かったです。