ロストワールドエンドロール
」のレビュー

ロストワールドエンドロール

久松エイト

フワッとファンタジー

ネタバレ
2023年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ (現在、本編+スピン1の2巻) エイトさん買いです。

斬新な異種族間ファンタジー。
シンガーとコンポーザーの二種族が共存し、不治の奇病ヴェノムに蝕まれ続けるシンガーは、コンポーザーが生成する特効薬スコアで延命しているという世界での契約関係モノ

コンポーザー ラルク×シンガー セスの話。

魅惑的な導入に一瞬で引き込まれるも、病から解放されてもしてもしなくてもしんどいシンガー、無限ではないスコアを背負う自己犠牲コンポーザー、どちらの宿命も代償がハードでちょっと萌えづらい世界観でした。

オメガバなような差別的支配に無い共存は微笑ましく、宿命を受け入れた素直なキャラ達も可愛い◎説明中心の展開だったので、苦境で寄り添う二人の美しい愛をもっとじっくり読みたかったです。

◇2巻は都市をブルレスカに、主人公も変えたスピン(1巻ラストに登場したルカ)

シンガーの稀有な存在アルビノシンガー。そのヴェノムは感染毒という恐ろしいもので、自ら隔離を選びシンガーの居ない地下で暮らすルカと、そこで出逢った名家の放蕩息子で演奏家コンポーザーのオリヴァーとの話。悲壮感控えめの明るい展開は読みやすいけどアルビノ設定が活きずもったいなさが…。
いいところで終わり続編あるのかしら?
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