このレビューはネタバレを含みます▼
かわいらしいお話かと思いきや、胸がぎゅっと締めつけられるような、甘酸っぱくて切ない恋のお話でした。
冒頭が冒頭だけに、進んでいくページと一緒にはらはらが止まりませんでした。熱く滾る恋が破れてしまった、思い出のストーリーだったとしたらと思うと、読んでいる方が辛くなります。少しずつ近づく距離と、寄せる心が、どうなってしまうのか‥詩的に書かれるモノローグがその気持ちを煽ります。二人の未来は始まったばかり。赤い薔薇は季節を変えて咲きほこることでしょう──薔薇は四季咲きですから、常に隣に赤く咲くことでしょう。
最初の道選びは間違えてしまったかもしれないけど、二度目ならきっと上手くいくはずです。
北条くんと柾くんこの先も気になります。また会いたいです。Kの正体も判明したことですし、そちらも。
作家さんのお話はどれも読ませてくれます。読んでよかった!
あ。柾くんはタトゥーになんと記したのかな。