うらおもての恋煩い 【電子限定特典付き】
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うらおもての恋煩い 【電子限定特典付き】

松基羊

もうひと波乱あっても良かった

ネタバレ
2023年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母の生き方から学んだ《欲しいものは最大限の努力で掴み取る》をモットーに努力を怠らない優秀な銀行員の良がセフ レの旭に一世一代のプロポーズをするが、振られてしまう。

直前まで相性の良さと仲睦まじい様子を見せられていたから、なぜ良が断られてしまったのか、良と一緒に??の状態になった。

失恋の傷が癒えないまま仕事をする良の前に融資の相談で旭と父親が現れ、切れたはずの縁がまた繋がってしまう。


セフ レ時代の旭はスマートな大人の男という雰囲気だったけれど、再会した旭はボサボサ髪に無精髭のザ・職人といった風情で、仕事で接するうちに旭の本当の姿も好きになってしまう良。

それでも旭との関係は復活せず、そこに現れるのが上司の岩崎。失恋で傷付いた良に優しく接してアプローチし、旭を忘れるまで待つと言う。紳士的でいい男のように見えるものの、どこか粘着質な闇の部分も見え隠れし、案の定、旭と良の復縁と旭の店の邪魔をし始める。

この岩崎が銀行員としても人間としても最低な男ではあるけれど、勝手に現れて勝手に邪魔をし、勝手に消えていくのが中途半端。妨害工作もゲスいやり方とはいえ、自分で解消させるし、何がしたかったのかよく分からない。

病み気質の岩崎の使い方(描き方)の甘さが気になってしまい、☆5にはできなかった。
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