応天の門
」のレビュー

応天の門

灰原薬

なかなかに 読ませてくれる

2023年2月11日
青年向けだけあって、なかなかに読ませてくれる。
史実に詳しくなくとも、名前だけは知っている歴史上の人物たちが、巻き込まれ感ありながらもタッグを組んで、魑魅魍魎跋扈する平安の貴族社会の闇を明かす。
彼らの地位と知恵の限りを尽くし、時に情に沿って見逃し、時に権力に歯向かう。
筋立てよし。絵柄よし。
抗えない現実と情と、若い正義感、老獪な戦略、知略、信頼、全てが相まって、愉快。
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