光、瞬く間【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
」のレビュー

光、瞬く間【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

佐藤千鳥

読み放題にて。

2023年2月12日
気になっていた作品。綺麗で素敵なお話でした。が、ミカのお話かと思っていたので肩透かし感がありまして、この評価です。作画も美しくて良かったんですけど、メインカプが私のヘキには刺さらなかったので、スゥーッと流れていってしまいました。こんなに素敵な作品が刺さらない感性で、誠に申し訳ない。嫌なところが1個もなかったので、刺さる人には良いと思います。みかの話を読みたかったなあ。蛇足ですが、利久の友人二人の「仲間外れにしたわけじゃない」は真実であり、真実でないのだろうな、と思いました。表層意識では百%そう思っていると思います。ですが、深層意識ではどうだろな、と思ってしまう。利久に「キスしてるとこ見た」と言われた時の反応も「だから、嫌だって言ったのに」「教室でするから」という台詞に本音出ちゃってるじゃないですか。利久の深刻な傷ついた様子よりも、バレた事への不快感、つまり、バレなければそのままにしてた、という。ましてや、付き合ってる高校生同士なら、どうしたって好きな人と二人でいたいでしょう。意識的にのけ者にする『つもり』はなくても、無意識下では優先順位は決まっていて、利久をおろそかにした結果がキス現場目撃なので、そもそもバレなければ言いたくなかった、のです。利久は、それでも二人と友達でいたかったんだろうな、という切なさがまた不憫。
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