いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?
君塚力/日丘円
このレビューはネタバレを含みます▼
✨『願ってたよ キミ達のような人間がいてほしいって ───周囲の目を気にせず手を差し伸べる者 自ら罪を認め涙を流し謝罪する者───20年前のあの教室で ずっと願ってた』✨
終盤の主人公のモノローグが胸に響いて、泣いてしまった😢
多くのイジメに関する漫画では、被害者にも僅かながら味方がいるケースが多い。
そうしないとストーリーを膨らませられないのかもしれない。加害者に罰を与えるための証拠を集めるのだって、味方がいなければ難しいのだろうから。
実際この漫画でも、イジメの被害者・詩織には、イジメに決して加担しない強いクラスメート・真中がそばにいた。そして主人公である担任・相沢がイジメから救ってくれた♦
でも主人公の相沢が学生だった頃は、味方が一人もいなかった。
現実では、こちらのケースのほうが多いだろう。
私も学生の頃、この漫画ほど陰湿ではなかったけれど、仲間外れを日常的にされていたことがあった。
味方は一人もいなかった…。
先生も味方じゃなかった…。
だから、被害者に味方がいるような多くの漫画には、共感できるものは殆どなかった…。
そんな都合よく味方なんているわけないのだから…。
でもこの漫画で、相沢のモノローグを見て、心から共感した。
すべてのイジメの被害者が、きっと同じ願いを持っている。
どうかこの漫画が、一人でも多くの人に知ってもらえますように。✨
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