アバウト ア ラブソング
」のレビュー

アバウト ア ラブソング

夏野寛子

エロは控えめだけど…

ネタバレ
2023年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。
売れていないバンドマンと、彼のバイト仲間である高校生との年の差恋愛。
"25時、赤坂で"のようなエロさはありませんが、繊細でリアルな感情が伝わるお話でした。
なんとなく体の関係を持ってしまった相手が、社会的にアウトな年齢だと判明。
そんなことお構いなしに"好き"という気持ちを真っ直ぐぶつけてくる高校生に対して、社会的立場や常識という観点から、その好意を受けとめることができない、なのに手放したくない。大人の"狡い"かけひきめいたものにジレジレしますが、そんな彼がようやく相手の気持ちと向き合った先にできたラブソング。その歌詞にはグッとくるものがありました。
最後はどんなに子ども扱いされても、子どもなりに最後まで自分の気持ちを貫き通した若者の勝ち、といったところでしょうか(笑)
綺麗な絵と素敵なモノローグで、最後までストーリーに惹きつけられる作品でした。
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