愛しのニコール【イラストあり】
」のレビュー

愛しのニコール【イラストあり】

凪良ゆう/yoco

本当に「愛しのニコール」

ネタバレ
2023年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生のBL小説の登場人物ってヘタレ執着攻め×ツンデレ受けの「美しい彼」が有名ですが、朴念仁攻め×健気受けも多いような気がします。
主人公の久美浜二胡(ニコ)は14才のときにゲイバレしてクラスメイトからのいじめに遭い、自死しようと学校のプールに行きます。そこで出会ったのは内藤(後に一色)榮。ニコは榮から勇気をもらい、オネエキャラのニコールを演じて人気者になります。凪良先生の「十七歳のニコの毎日は笑いにあふれ、孤独だ。」という一文に胸が詰まるような思いがしました。
高校2年の時に榮がニコの学校に転校してきて、うれしいけれど榮には好きな人がいて切ない日々。ニコがずっと榮のことを思い続けているのがもう可哀想で...。本当にニコが愛しくなりました。榮にイラッ!かっこいいけど、すごくカッコ悪いよー、でもまたかっこよかったりするのです。もうっもうっ、この鈍感がー!読後感はよかったです。yoco先生の挿絵も優しくてよかったです。
2月28日で販売終了です。
2016年6月 総306ページ 挿絵あり
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