愛の巣へ落ちろ!
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愛の巣へ落ちろ!

樋口美沙緒/街子マドカ

愛は痛い、しかしやめることはできない

ネタバレ
2023年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミックから入りました。人外BLが性癖で、特に生物トリビアが基盤に入っている作品がこの所ツボだったので。ドストライクでした。最近好きなオメガバにも、似た要素がありますね。受の痛々しさに全作品読んでいて前半辛いんですけど、愛が伝わっていく過程、想いが重なった時が至福で泣けます。焦れっ焦れの両片思いが好みの方にも、オススメです。個人的に最高なのが、妖しくも美しい虫能力を発動しているシーンで。蜘蛛と蝶って、画的に無敵に耽美ですよねやはり。受攻どちらの生物に対しても、作者先生の眼差しが温かくて。それがセンスとして、情感として胸に迫ってきます。素敵な作品と出会えて幸せです。ありがとうございました。一番好きな一冊は「蜜に酔え」です。 あと、シリーズの表記「ムシ」シリーズっていうのがちょっと。女性は虫に抵抗あるし、「擬人化」という売り言葉も気になりました。人類が虫の能力を獲得している、という設定なのに…。人外BL好きな私に言わせてもらうと、この作品は「獣人系の虫バージョン」であり、「虫人(むしびと)」か「昆虫人(類)」シリーズとすべきだと考えます。ここに挙げたのは一例ですが、イメージ戦略的にご検討頂けると幸いです(祈)。
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