とろける寵愛セルロイド【単話売】
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とろける寵愛セルロイド【単話売】

流れる水のような読後感

2023年2月19日
トーゴとサーナの物語。
ヨミホ単話版読了。
セルロイド(お人形)と評されるほど、感情を表すことが苦手なSE冬吾の思いをすくい取って癒やしてくれる王族サーナ。
非現実的設定なのに無理がないのは作者の力か。絵柄のせいか話の流れか、全体に繊細な感じがする。
段々と、冬吾の表情が豊かになっていくのはサーナから注がれる愛情の賜物だと、こちらもほだされていく。
王子の明るさと強さ、冬吾の真面目さと固さもいい対比をもって話を進めている。
紆余曲折、着地点も見事。
流れる水のような読後感。
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