社畜の異世界転移

2022年夏にアニメ化された作品。
全体的にさらっと、淡々と進んでいくが他の人から見たらとんでもなくヤバイ状況を常にローテンションの主人公がチートな能力とテイムしたモンスターと切り抜けていく作品。

基本的に主人公が『やってみたらなんか上手くいった』という事を繰り返していく内容。行動も割と行き当たりばったりで適当に移動する。敵の拠点が判明すれば出向いて戦う事もあるが、とりあえずこの先の村へ行ってみよう、美味しい料理があるから食べに行こう、紹介があったから行ってみようというパターンが多い。転移してきた為、異世界の知識が無いので仕方ない部分もある。

内容自体はスラスラと読めるのでストレスはあまり無いが良くも悪くも広く浅いストーリーと人間関係が特徴。深く考えずに読む方が楽しい作品だと思う。

戦闘以外で苦労している描写は少なく、戦闘でも魔力切れにならないように立ち回るのがメインの戦い方。雑魚に苦戦することはないが大ボスと戦う際に対策しないとヤバイ感じ。

人間の同行者は仕事やイベント以外いないので相棒はテイムしたモンスターになる。熱い友情や燃えるような恋は無い。ある意味安心して読める。

電子書籍では分からないが紙書籍では不自然に行間が空いており文字も大きく児童文学みたいな作りになっているくせに他作品と比べ本も薄い。つまり1巻当たりの文章量が少ないのでコストパフォーマンスが悪いのがマイナス。

作品自体は割と面白く読めた。