S級魔術師の甘くて執拗な溺愛 初恋の彼に浄化と称してエロいことしかされません!?
棗なつ/獅童ありす
このレビューはネタバレを含みます▼
溺愛ものということでプロローグから既に癖の匂いがしていました。お互いに長年想い拗らせてる両片想いに加え社会的地位の差がリリーの胸中で壁になってしまってるのがとても好きです。
エルの「俺はリリーに好かれてる」という自信があるようでない危うさが大変癖でした。エルのクソデカ感情の裏側を見せてもらってからその前の行為を思い返すとほんとに愛おしくて堪らないというエルからリリーへの気持ちがさらに駄々漏れになっていてとても良かったです。
エルの「想像以上に可愛い声だね」発言には想像したことあるんですね!!?って歓喜してしまいました。
7.8章の2人のすれ違いもすごく好きで、エルが「特にリリーにみられる自分はなるべく綺麗でありたい」って望んで我慢してきたのに、想いにそぐわない形で繋がってしまってそのことに狼狽えまくる姿はもうほんとに最高でした!!!
アルフレド第三王子殿下とエルの掛け合いもテンポが良くて好きです。
世界観やこの世界での職業についても文中で簡潔に説明されていて分かりやすく、読みやすかったです。
番外編では不憫なロイ目線のお話しも読めて、本当に好き!が詰まった一冊でした!
いいね