とても落ち着いた話

無愛想な転校生の荒内に恋をした七種。
とても静かにゆっくりと恋をして距離を縮めていきます。荒内に恋心ななかったけど、七種に告白をされ自分の気持ちに気がついて付き合いが始まります。
キスはするけれど受験生。2人とも難関大学を目指していて、特に七種は荒内に触発されてワンランク上の荒内と同じ大学を目指して頑張ります。
いつも手に入れる前から諦め、なんとなく生きていた七種。多少は恋愛という不純な動機が混じっていたとしても、荒内との出会いがきっかけで、昔に興味を持った宇宙学を目指しがむしゃらに頑張ることができた結果、愛おしい人を得て向上心も持てる自分になれる、子供から大人になる過程を丁寧に描いてありました。
七種がとても冷静で落ち着いているくせに、心の中では荒内一色で、いろいろと思い悩んでいる姿がとても良かったです。最後のエチも良かったなぁ。
荒内目線がほとんどないので、続編は荒内目線があればいいなと思いました。