このレビューはネタバレを含みます▼
性格真逆な陽キャの善財くんと陰キャの田中くんのお話。田中くんは自分がゲイだから善財くんに関わらないようにしようとしていたけれど、善財くんは他の予定より自分と遊んでくれたりして、もう遊びに誘わらなくていいから、なんて言ってしまう。その一言で田中くんの気持ちが分かってしまい悲しかった。本当はそんな風に突き放したいわけじゃないけれど、これ以上好きになってしまうのも怖い、とか自分がゲイというのもカミングアウトしたし君とは違うんだ、とかそういうのが全て含まれている気がしました。しかし同期で席も隣なので何かと接点が出来てしまう…飲み会で酔っ払った善財くんを連れ帰ることになりましたが、そこで昔好きだった人に会ってしまい、自分のことはどう思われてもいいけれど一緒にいたのは同僚だから、僕と同じようには見ないでほしいと……昔フラれて悲しい思い出の相手にそんなことを言うなんてとても勇気がいることだと思いました。田中くんかっこよかった!善財くんのことを大切に思っているからこそ出来る行動だと思いグッときました。そしてその帰り道、善財くんもカミングアウトし……そこから一気に急展開!両思いになった2人が可愛らしくほっこりでした。報われない思いをしてきた2人にはずっと幸せでいてほしいです!デートにテンション上がってる田中くんも可愛かったし、入社式編の連れて帰ってよ、うん、のくだりの後の善財くんにもきゅんとしましたー!場面転換が、これ続き?それとも別場面?と思い戸惑った部分がありましたが何度か読んだら分かってきて、2人のことも更にスッと入ってきました。あたたかさが欲しい人はぜひ!