女王オフィーリアよ
」のレビュー

女王オフィーリアよ

石田リンネ/ごもさわ

すごくよかった

ネタバレ
2023年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズの続きが気になって原作を読んでハマり、あっという間に2巻まで読みました。確かコミカライズの方ではデイヴィッドへのヘイトが凄まじかったと思うのですが、私は嫌いじゃないです笑。食えないし嫌な奴ではあるんだけど、むしろそれ以上にデイヴィッドが(あれ、俺やっぱりあいつの事好き...?)みたいな場面を見たいのに!とジレジレしています。
あくまで私の解釈ですが、このお話は、ミステリ+心理戦みたいなものがベースで、あとは恋模様の示唆もかな?でもとにかくどの要素も程々の所に留めてあると思います(だからミステリとして読めば少々物足りないし、恋愛ものとして読めばやきもきする)。全体としてはあくまでファンタジー小説であって、17歳少女のヒロインが痛いほどに強く、時にもろい所も見せながら過酷な中で成長していく姿がメインなんだと思います。主軸がそちら側ならば、デイヴィッドも今はこれくらいわかりづらい奴で良いかな。でも3巻で内面変化が見て取れる場面がいくつかあって素直にキャーキャーしました。もし続きがあるならぜひ2人の関係が掘り下げられている所が読めたら嬉しいです。
お話が続くとしたら、次はデイヴィッドが死んで生き返るのかなと想像しますが、それで王族3人が死んで完結とならず、出来れば4巻5巻とこれからも読み続けていきたい。出たら絶対買います。
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