ラヴィンランド ~座敷童子の恋のお話~【単行本版】【コミックシーモア特典付き】
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ラヴィンランド ~座敷童子の恋のお話~【単行本版】【コミックシーモア特典付き】

吉野ルカ

ちょっと反則な気もするけど…

ネタバレ
2023年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●ほぼ作者さん買いです。やっぱり優しいお話でした。カバーソデの作者さんコメントにあるとおり、座敷童子(イケオジ)が出世を助けてくれ、それがなくてはその選択はできんだろ…という展開なので、ちょっと反則じゃない?と思ってしまいました…まぁ、そもそもがファンタジーなのですがね…
●会社で自主退職を余儀なくされた瑛士が引っ越し先で出会ったのは、齢40歳くらい(見た目)の座敷童子。その存在を受け入れてみると、見た目はどタイプで、優しくてお料理上手で包容力もあって…ストーンと恋に落ちます。まるでヒトとそうなるように。
●一方の座敷童子…瑛士に「ユキ」と初めての名前をもらって、姿を現したまま一緒に過ごし(これまでのご主人とはそうではなかったらしい)、ユキも瑛士を愛する。200年も生きて(?)きて、初めて生まれた感情に、心躍る。瑛士を大事に大事にする。(えっちのときはちょっとSっ気出してくる。)
●二人が惹かれ合うのはちょっと急ぎ足な気もしますが、その後の葛藤に比重が置かれてる感じです。瑛士の出世の成就が近付くにつれ、別れが見えてくる。ユキは「やはりヒトはヒトと…」などと言う。瑛士は諦められない。会社の先輩を介してユキの気持ちを確認したシーンが好きでした。
●そして瑛士の選択は…。ここが、相手が座敷童子だからこそできることのような気がして…生活の安定は保証されてるというか…ムムム。瑛士は少し歳をとった。ユキの見た目は変わってない。やっぱそうなるよね…でも、お互いこれを最後の恋にしようと覚悟してるのが分かるラスト。良かったです。
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