CURE BLOOD
」のレビュー

CURE BLOOD

戸ヶ谷新

不思議な設定

ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ いわゆる吸血鬼もののBLとは一線を画す作品。吸血鬼になったわけではなく、ある日突然人の血を吸わないと生命を保てない特異体質(病気)になった人と捉えるのが良さそう。十字の診断が正しいのではないかと思います。
個人的には、忠雪も作中で不安に駆られていたように、十字がなぜずっと血の提供を続けようと思ったのかがよくわからなかったので、十字サイドのお話も読んでみたいです。
吸血鬼ものであれば不死の設定などが取り入れられることが多いですが、この作品では写真にもきちんと姿が写り、最期は老衰で命が絶える設定で、忠雪という人間の一生がよりリアルに感じられ、フィクションというよりはドキュメンタリーのような鮮烈な印象を受けました。面白かったです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!