このレビューはネタバレを含みます▼
昭和の親父。謎な頑固さと少しズレた愛情のかけかた。仕事にプライドを持ち、義理堅い。子供たちの成長を喜びながらも巣立ちには寂しさが勝つ。
『貧乏子沢山』って現在は悪みたいな扱いですが、昭和の頃は明るく開き直っていた印象。ヤケクソだったかも知れませんが。
作者さんはそんな家庭で生まれ、育ち、独立し、新しく家庭を築く。作者さん自身も歳を取り、昔は難解だった父親側の世代へ。そうすると今度は親を亡くす年齢なんですよね。やるべき事や考え方が参考になりました。
なかなか味のあるお母様が逞しくて面白かったです。